ぼくらはみんな生きている

日々感じたことを綴ります

いいよ いいよ

こんばんは。三条まなびぷれ~すです。

今日、ある男の子が「ぼくの話を聴いてほしい」と言ってきました。
どうやら話したくて仕方がない様子。
実は内容は他の人から聞いていました。
いろんな人に話をしていたみたいです。
そして、とうとう私にもその聞き役の番が回ってきました。

「じゃあまたあとで」
お昼休憩に話を聴く約束をしました。

待てど暮らせど彼はやってきません。

とうとうお昼休憩が終わってしまいました。

階段で彼とすれ違いました。

「ごめんなさい!約束破りました!本当にごめんなさい!」
謝っている彼の顔は見たことのない笑みでした。

「どこに行ってたの?」
「うん?自分の教室!友だちと遊んでた!」

彼は自分の教室に入るのが苦手な子でした。
いつも友だちができないと悩んでいました。
今日はどうやら教室に行って友だちと遊べたようです。

「それはよかった!」
「本当にごめんなさい!」
「ううん、いいよ。教室に入れたことが嬉しいから許してあげる」

きっと私との約束が頭にありながらも貴重な友だちとの時間を失いたくなったのでしょう。
私との時間はいつでも作れますが、友だちとの時間は今日を逃すと次はまたいつか分からない。
そんな彼は友だちとの時間を優先させたのでした。

約束は破ってはいけないけれど、そのことをちゃんと認識し、悪いと反省し、謝ったんだから、これ以上何も言うことはありません。

よかったね!